クラウドシーディングの概要を説明しますと、 アメリカの下層大気を通過するすべての液体水、氷水の約93%は、 降水しません。つまり、雲の中の水の約93%は、 陸地に降水せず、蒸発してしまったり、海によって再循環されたりします。 これは、空に無駄になっている大量の水が存在し、 それを地上に降ろすことができる可能性があることを意味します。
自然に降水しない、あるいは効率的に降水しない 特定の雲を、レーダーで特定することができます。 それらの雲の中に降下しない液体が存在することを測定し、 ドローンを雲の中に飛ばして、 その液体を凍らせる物質を散布します。 その物質については後で話しますが、 雲の中の液体を大きく重い雪片に凍らせるための物質です。 それが十分に重くなれば降り出し、 もし雲の下が暖かければ雨になり、 寒ければ雪のままとなります。
したがって、ただ単に雲を爆撃して、 その後に雨が降ったからといって、それが必ずしも あなたが雨を引き起こした証拠とは限りません。 もしかしたら、あなたが雨が降る予定の雲をうまく選んだだけかもしれません。
そのため、この技術を大規模に行うことは 2017年までは誰も正当化できませんでした。
2017年に何が変わったかというと、 コロラドにある大気研究の国立センター（NCAR）が、 適切な波長のデュアルポラリゼーションレーダーがあれば、 また後で詳しく説明しますが、 ジグザグ、あるいは円を描いて飛行し、 あなたの飛行経路上でのみ降水が見られる場合、 それは「明確に人為的」であると言えるのです。 なぜなら、ジグザグ飛行や螺旋飛行をした結果、 その形状の中でしか降水が発生していないからです。
彼らは2017年にアイダホでそれを 何度も実施しました。それが、人々が 一つはそれが間違いなく機能していることを示し、 二つは地上にどれだけの水を降らせたかを測定できる 最初の機会だったのです。
したがって、科学界の多くの人々は この技術にまだ追いついていません。 規制当局の中には、知っていてクールだと思う人もいれば、 存在しないと思う人、 クラウドシーディングと地球工学の違いが分からない人もいます。 私もそのようなカテゴリーに入ります。 それについては後でお話ししましょう。 （穏やかな音楽）